下賀茂神社の植生 Part1(2021年4月9日)
調査地
下賀茂神社の駐輪場(河合神社西部)付近に生えている樹木を調べた。
植生
モチツツジ
枝先に輪生状に集まってつき、春葉と夏葉がある
葉と若い枝に毛が密生する
マテバシイ
ブナ科オニガシ属
枝先に集まってらせん状につく
ブナ科で最大の葉をつける常緑樹
先端が急に狭くなって短く尖り、裏は薄い緑色
イロハモミジ
ムクロジ科カエデ属
深く5~7分裂する
アオキ
アオキ科アオキ属
葉が枝の上部に集まってつく
上半分の葉縁に粗い鋸歯がある
葉柄に浅い溝があり、枝は濃緑色
ナンテン
メギ科ナンテン属
複葉2・3回羽状複葉
葉柄の基部は暗褐色で、さや状となって茎を抱く
クスノキ(実生)
葉は互生し、先端が尖り、緩やかに波打つ
葉柄は時に赤みを帯びる
ダニ部屋があり、ちぎると樟脳の香りがする
トウネズミモチ
モクセイ科イボタノキ属
一見偶数羽状複葉に見えるが単葉が対生している
若い枝は緑色で粒状の皮目がある
ケヤキ
ニレ科ケヤキ属
葉は互生する
基部は左右不ぞろい
側面が弧を描いて丸く尖る粗い鋸歯をもつ
ニレ科であるので葉の表面がざらつく
若い枝はジグザグに曲がる
感想
実生のクスノキは見分けがつかなかったが、ダニ部屋があり樟脳の匂いもしたのでクスノキで間違いないと考える。また、アオキが想像以上に広葉であったので、ヤマアジサイと間違いかけてしまった。え、アオキだよね…?ケヤキも自信ない。ケヤキはもう少し鋸歯が丸びを帯びているような…
4月10日に再確認しに行ったところ、アオキとケヤキで合っていた。
根拠としてはアオキは赤い実をつけていたこと、ケヤキは樹皮が灰褐色であったことをあげる。