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武奈ヶ岳の植生(2021年6月2日)

調査地

坊村の登山口から武奈ヶ岳と一部竜ヶ岳

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植生

カジカエデ

ムクロジ科カエデ属

葉は対生し、鋸歯縁

カナダの国旗のモチーフになっているサトウカエデに似るが、サトウカエデは鋸歯や裂片がより鋭く、樹皮が縦に裂ける(カジカエデの樹種は灰褐色平滑)

葉表は脈上をはじめ全体に毛がある

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アブラチャン

クスノキ科クロモジ属

葉は互生し、全縁

葉形はひし形で、葉をちぎるとつんとした匂いがする

葉裏は白みを帯びていて、無毛

クロモジに花や冬芽が似るが、葉が枝先に集まらないという違いがある

葉柄が長く、赤みを帯びる

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アオハダ

モチノキ科モチノキ属

葉は互生し、鋸歯縁

葉脈が凹んで目立つことが特徴

樹皮が薄く、爪で剥ぐと緑色の内皮が見えることが名前の由来

ウラジロノキは鋸歯が三角形状であるので見分けやすい

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タニウツギ

スイカズラタニウツギ

葉は対生し、鋸歯縁

葉裏に白毛が密生し、白っぽく見える

花がはじめからピンク色

葉脈が凹んでしわになる

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サワフタギ

ハイノキ科ハイノキ属

葉は互生し、鋸歯縁

葉形が最大幅先寄りの倒卵形

小ぶりだが、明瞭な鋸歯がある

白い花が特徴的

樹皮は縦にやや細かく裂ける

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ヤマボウシ

ミズキ科ミズキ属

葉は対生、全縁

葉形はほぼ円形で子を描く側脈が目立つ

樹皮はうろこ状に剝がれる

花は四枚の総苞片の先が尖ったもの

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カマツカ

バラ科カマツカ

葉先は短く突き出る

短枝がやや発達し、数枚の葉が束生する

長枝では互生する

花は白色で初夏に咲く

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ホソエカエデ

ムクロジ科カエデ属

葉は対生し、鋸歯縁

ウリハダカエデに似るが、中央の裂片が長くせり出し、葉表にはやや光沢があり、葉柄が赤みを帯びて長いなどの特徴がある

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ベニドウダン

ツツジ科ドウダン属

葉は互生し、鋸歯縁

ドウダンツツジに似るが、鋸歯が顕著で葉柄が短いという違いがある

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リョウブ

リョウブ科リョウブ属

葉は互生し、鋸歯縁

葉柄や主脈がしばしば赤みを帯びる

鹿の角状に仮軸分枝する枝ぶりが特徴的

樹皮は半模様があり、うろこ状に剝がれる

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アセビ

ツツジアセビ

葉は互生し、小さな鋸歯を持つ

枝先に集まってつく

樹皮はネジキに似ており、若葉が赤みを帯びることがある

葉先がよくとがり、葉柄は赤みを帯びるものと帯びないものがある

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アメリカナナカマド

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ユズリハ

ユズリハユズリハ

葉は互生し、全縁

枝先に集まり、垂れながらつく

葉柄は普通赤く色づく

シキミも枝先に集まって垂れてつく全縁の葉を持つが、葉柄は葉と同じ色でモチノキなどににてのっぺりしている

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シキミ

マツブサ科シキミ属

葉は互生し、全縁

枝先に集まってつき、質感はのっぺりしている

ちぎると甘い芳香がある

樹皮は暗褐色で縦筋が入る

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イワウチワ

 イワウメ科イワウチワ属

山地のやや暗い林内に生育する

白から薄いピンクの花を咲かせる

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クマシデ

カバノキ科クマシデ属

他のクマシデ属と比べて明らかに側脈の本数が多い

果穂が特徴的であるが、サワシバに似る

サワシバは基部が顕著なハート形になることが多い

イヌシデは葉の表面や葉柄に毛が多い

イヌシデと比べて、葉柄と葉先が短いのが特徴

同じカバノキ科のシデとヤシャブシの違いは、果穂である

シデの花穂は写真のような形なのに対してヤシャブシの果穂は茶色く、小さい松ぼっくりのようなもの

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サルナシ(コクワ)

マタタビマタタビ

葉は互生し、鋸歯縁

葉柄は赤みを帯びる

枝の断面は膜で仕切られた空洞があり、梯子状になっている

葉は地面と水平につき、平面上につく

写真のような果実をつける

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感想

疲れた。稜線歩きは最高。