八経ヶ岳の植生 適当回(2021年5月4日)
調査地
八経ヶ岳周辺
植生
ヤシャブシ
カバノキ科ハンノキ属
葉は互生し、平行に並ぶ多数の側脈が特徴
果穂の数は、オオバヤシャブシ:1,ヤシャブシ:1~3,ヒメヤシャブシ:3~6
シャクナゲ
葉は互生し、枝先に集まってつく
冷温帯に自生
葉裏が褐色になっていて、平たい毛が密生する
葉がナワシログミやウラジロガシに似るが、ともに葉先に集まってつかないので見分けは容易。
ナワシログミは鋸歯があるように見えるが全縁で、葉縁が強く波打つのに対して、ウラジロガシは鋭い鋸歯があり、葉全体が波打つ
ミヤマシキミ
ミカン科ミヤマシキミ属
葉はシキミやサカキに似ており、葉の先端に集まってつく
葉をちぎると柑橘系の芳香がある
光にかざすと全体に小さな油点がある
実は11月頃につくが、春先まで残ることもある
シキミはマツブサ科シキミ属であり、小高木で八角形の実が11月頃につく
ブナ
ブナ科ブナ属
葉は互生し、冷温帯に分布する
平行な側脈があり、波形の鋸歯がある
平滑で灰褐色の幹には白や黒緑の地衣類がよくつく
オオカメノキ
レンプクソウ科ガマズミ属
表面のしわが幾何学模様となって目立つ
同じレンプクソウ科ガマズミ属のオオデマリやガマズミ科ガマズミ属のガマズミとよく似ている
基部は心臓型で、オオデマリとガマズミは円形
鋸歯は不揃いの細かい鋸歯があるのに対して、オオデマリは山型の鋸歯、ガマズミは波状の鈍い鋸歯
実は赤く、黒く熟すのに対して、オオデマリは結実しない
ヤマグルマ
ヤマグルマ科ヤマグルマ属
葉は互生し、すべすべした質感
斜上する直線的な側脈が特徴的
感想
オオヤシャブシ・ヤシャブシ・ヒメヤシャブシ、オオカメノキ・オオデマリ・ガマズミのような葉の特徴が似ている植物を正確に分類したい