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東山の植生 Part2(2021年5月3日)

調査地 

御蔭通りと大文字山

植生 

ハリエンジュ(ニセアカシア

マメ科ハリエンジュ属

羽状複葉で小葉の先が凹む

基部の枝に一対の刺がある

樹皮は縦にやや深く裂ける

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イヌエンジュ

マメ科イヌエンジュ属

羽状複葉で、向かい合う葉は時にずれてつく

丸みを帯びており、小葉の先はやや鈍い

樹皮はひし形の皮目がある

葉裏に伏毛が多い

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コアカソ

イラクサ科ヤブマオ属

鋸歯は三角形状で大きく、そこまで多くない

葉先がよく伸び、葉柄は赤みを帯びて長い

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ガマズミ

ガマズミ科ガマズミ属

葉は対生し、波状の鈍い鋸歯がある

葉や枝にざらつく短毛が多い

葉裏の基部付近の多数の蜜腺がある

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コバノガマズミ

ガマズミ科ガマズミ属

ガマズミに似るが、ガマズミはほぼ円形であるのに対してコバノガマズミは小形で先端が尖る

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シキミ

マツブサ科シキミ属

葉は互生し、のっぺりとした感じ

枝先に集まってつき、葉の両面で側脈があまり見えない

最大の特徴は葉をちぎると甘い芳香がある

アカガシも全縁で枝先に集まり、葉柄が長い点でシキミと似ているがアカガシは葉の裏が緑色で葉脈がしっかり見えている点でシキミと見分けがつく。樹皮も鱗状に剥がれて橙色を帯びる点で灰白色で縦筋があるシキミと異なる。

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クロモジ

クスノキ科クロモジ属

楕円形の葉が互生し、枝先に集まってつく

枝葉をちぎると芳香がある

枝は緑色で古い枝ほど黒い汚れのような模様が入る

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タカノツメ

ウコギ科タカノツメ属

葉は三出複葉で基部は左右非対称

ちぎるとウコギ科特有の芳香がある

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リョウブ

リョウブ科リョウブ属

葉は互生し葉柄や主脈がしばしば赤みを帯びる

鹿の角上に仮軸分枝する枝ぶりや、鱗増に剥がれ、褐色や橙色、灰白色などの斑ができる樹皮で見分けられる

一列目の右がムクロジに似ているがムクロジは羽状複葉で樹皮は灰褐色で粗くはがれる

また、ムクロジは全縁

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ネジキ

ツツジ科ネジキ属

葉は互生し、不規則に波打つ

両面に伏毛が散在する

日向の冬芽や枝は赤く鮮やか

樹皮はねじれて縦に裂ける(右の写真ほど避けるとは思わなかった)

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感想

ハリエンジュとイヌエンジュが一面コンクリートで囲まれて貧栄養であろうところに街路樹として植えられているのはともにマメ科根粒菌と共生することで貧栄養の環境にも適応できるからであろう。知らんけど。