京都大学北部構内の植生 Part1 (2021年4月30日)
調査地
植生
スズカケノキ
葉は互生し、切れ込みが葉の半分以上ある
明瞭に5裂するが、時に7裂するときもある
写真にある若葉では見られないが、ふつうは粗い鋸歯がある
基部から出る3主脈がはっきり見える
樹皮は鱗状に剥がれ落ち、斑模様になる
アメリカスズカケノキ
スズカケノキと比べて切れ込みがかなり浅い
樹皮は粗く剥がれ、褐色が中心
ユリノキ
モクレン科ユキノキ属
葉は偶数に裂け、葉先が凹む
樹皮は縦に溝状に裂ける
トウカエデ
ムクロジ科カエデ属
葉はきれいに3裂し、成木はほぼ全縁
著しく樹皮が特徴的
シャリンバイ
バラ科シャリンバイ属
葉は楕円形で鈍い鋸歯がある
また、葉は枝先に車輪状に集まってつき、葉裏の葉脈の網目が目立つ
モッコクと似るが、モッコクは全縁で葉裏に葉脈がほとんど見えない
また、モッコクの葉柄は赤みを帯びる
オオカナメモチ
葉はカナメモチより明らかに大きく、葉柄が長い
カナメモチより鋸歯は粗く、葉幅が広く、葉柄に鋸歯があることはない
切れ込みは変異?
ウツギ
アジサイ科ウツギ属
葉は対生し、羽状複葉のように見える
葉の表に星状毛が密生し、ざらつく
鋸歯はこぶりで、鋸歯のあいだだに針状の突起
株立ち樹形で、樹皮は写真のようになる
トウネズミモチ
モクセイ科イボタノキ属
葉は対生し、ネズミモチに比べて一回り大きい
大型の葉で対生するものは珍しく、他にはロウバイなどがある
側脈が良き目立つのもネズミモチとの相違
写真右からも分かるように、若い枝は皮目がある
カツラ
カツラ科カツラ属
ハート形~円形の葉が対生する
樹皮は縦に裂けてやや剥がれる
モクセイ
モクセイ科モクセイ属
葉は楕円形で対生する
樹皮はひし形の皮目がある
変異が多く、花が橙黄色で芳香が強いものがキンモクセイ
トチノキ
葉は大型の掌状複葉
鋸歯は単鋸歯で目立たず、やや波状
コシアブラと似るが、葉柄がない点で異なる
マテバシイ
ブナ科マテバシイ属
葉は先寄りで幅広くなり、枝先に集まってつく
葉裏は金色を帯び、葉をちぎっても匂いがない
樹皮は灰白色で縦筋がある
クチナシ
アカネ科クチナシ属
葉は対生し、時に三輪生する
葉は大型で側脈間にふくらみがよく目立つ
向かい合う葉の托葉がつながっている
エノキ
アサ科エノキ属
葉は先半分に鋸歯がある
基部から長く伸びる三行脈が目立つ
樹皮は裂けない
感想
意外といろいろな樹種がみられて面白かった。